1934年 紙、万年筆 12.5×18.5cm 個人蔵
翻譯:富田哲
複雑なインクの線が一隻の汽船を描いている。かくも大きな船が郡役所のそばに停泊しているとは何とも変わっている。平地が少なく、郡役所がふ頭に隣接している淡水ならではの奇妙な光景だと言えよう。 「斜陽」と題されたこの作品は万年筆で描かれたものである。淡水の日暮れ時の色はきっと美しかっただろう。画面上部の屈折した光を放っている半円形は、水平線に沈もうとしている夕日だろうか。By 陳韋聿
複雑なインクの線が一隻の汽船を描いている。かくも大きな船が郡役所のそばに停泊しているとは何とも変わっている。平地が少なく、郡役所がふ頭に隣接している淡水ならではの奇妙な光景だと言えよう。
「斜陽」と題されたこの作品は万年筆で描かれたものである。淡水の日暮れ時の色はきっと美しかっただろう。画面上部の屈折した光を放っている半円形は、水平線に沈もうとしている夕日だろうか。