嘉義郊外
1935年 キャンバス、油彩 49×64cm 個人藏
翻譯:李姵蓉
審稿:張銘今
校對:李姵蓉
この絵画は、のどかな田舎を背景に数多くの景物が細々と描き込まれ、まるで語り尽くせない物語があるかのようである。焦点は庭にいる後ろ姿の女性に合わせてあり、周りの鶏の群れ、子供、物干し竿は、黙々と働く女性の勤勉さを暗示している。古めかしい農家の裏手にあるのは近代的な牧場で、三角形の屋根が遠くの山々に淀みなく連なり、これらが躍動感を醸し出している。陳澄波の絵画には、高くそびえた玉山がよく描かれているが、これはいったい何を象徴しているのだろうか。
By 陳韋聿