冬の博物館
1926年 キャンバス、油彩 33.5×45cm 個人藏
翻譯:李姵蓉
審稿:張銘今
校對:李姵蓉
薄暗い絵の世界の中、分厚い冬服を着た通行人が、真っ直ぐな道に沿って画面の奥へと歩いていく。同時にこの道は私たちの視線を、遠方の緑色のドームがある建物に向かって導き、木陰と枯れ枝に覆い隠された道を越えていく。
風格のある外観をした表慶館に魅せられた陳澄波は、繰り返し違う角度から建物の外観を描写しようとした。彼にとってこの建物は、特異な魔力を有しているように感じたのかもしれない。そしてこの絵に込められた思いとは、一体何なのだろうか?
by 陳韋聿