八月城隍祭典
1932年 キャンバス、油彩 44.8×38.2cm 嘉義市立美術館所蔵
翻譯:李姵蓉
審稿:張銘今
校對:李姵蓉
赤色、黄色、橙色、緑色と賑やかな祭りの隊列が、キャンバス内に入り、カラフルな色へと移り変わった。この絵画の雑多に交わった線から、街を埋め尽くす人々や打ち鳴らされる打楽器の喧騒が聞こえてくるようである。
陳澄波は1929年から上海で教鞭を執ることとなり、夏休みに帰郷すると8月初めに開催される「城隍遶境」の時期に重なった。彼にとって、この民俗文化の盛典は故郷を代表する風景であり、見逃せない創作テーマの一つでもあったのだ。
By 陳韋聿